総則 最判昭和57.06.08(昭和56年(オ)988号) はじめに 「第三者」(§94II)は、当事者以外の者であるのは当然だが、それ以外に講学上虚偽表示に基づき「新たな、独立した、法律上」の利害関係を有するに至った第三者に限定するのが、通説といえようか。「新たな」については、虚偽表示の前後を考察... 2021.08.09 総則
総則 最判昭和29.08.20(昭和26年(オ)107号) はじめに 94 IIの類推適用は、「第三者保護法理」として教科書等で喧伝されるところである。しかし一体、類推適用とは何なのか、また同条の直接適用とどう違うのか、という点について明確に答えられるだろうか?単なるバランス論(「比較考量論」)なの... 2021.08.01 総則
総則 最判判昭和62.07.07(昭和60年(オ)第289号) はじめに 代理関係において、相手方が代理人に履行請求してきた場合、代理人は有権代理の成立を根拠に、請求を拒絶できるのは当然である(§99)。本人へ請求すべきであるからである。 表見代理は、代理人の意思表示と顕名があっても、代理権がない場合... 2021.07.29 総則
総則 最判平成11.02.23(平成7年(オ)第1747号) はじめに 任意法規と強行法規についての判例である。物権法定主義に立脚した物権法規定が強行法規であるのに対して、契約自由の原則に基づく債権法規定は任意法規であると一般的に言われる。今回問題となる組合に関する債権法規定は、どちらであろう... 2020.08.21 総則